【ロックダウンの効果とタイムラグの検証(4/15)】~イタリアは沈静化に成功しつつある~
極めて深刻な医療崩壊を起こして多くの死亡者が発生したイタリアですが、3月8日以降一部地域を、その2日後の10日から全土でロックダウンを実施しました。その結果、14日後の21日に新規感染者数がピークの4,821人となり、それ以降日々の変動はありますが明確な減少傾向に移行しました。
トレンドの把握には、添付のグラフをご覧ください。累計だけを見ていると解りにくいのですが、新規感染者数に注目すれば動向を把握しやすくなります。
◆結論
結論1:ロックダウンの効果はあります。
結論2:ロックダウン効果のタイムラグは2週間です。
(以上はイタリアの実績)
◆日本の緊急事態宣言(自粛)は4月8日なのでその2週間後は4月21日
4月8日(水)、日本の要請に基づく自粛が一部地域で始まりました。奇しくもイタリアから正確に1か月遅れでの開始です。その効果が表れ始めるのは4月21日以降ですが、日本もイタリアと同様に感染拡大の防止に成功することを心から祈ります。
※ 感染者データはイタリア報道資料(プレスリリース)から引用
http://www.protezionecivile.gov.it/media-comunicazione/comunicati-stampa/-/content-view/view/1251607
【文責:田村和広】
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