【検証：曜日別、日本COVID-19陽性者数11月16日】 ～曜日による「集計値の傾向」はあるのか～
11月に入り、日本でもCOVID-19の新規陽性者が急増し始めました。日々の報道は、「増えているのか減っているのか」傾向がよくつかめないまま「感染者数が〇〇名になりました。」というなんとなく不安に感じる伝え方をしております。
漠然と「曜日によって傾向があり、多めになる曜日や少なめになる曜日がありそうだ」とは感じておりますが、真面目に集計していなかったので、それを今回整理しました。
◆ やはり、曜日ごとの特性はある
グラフ1では、2月最終週から11月16日までの曜日ごとの平均値を棒グラフにして並べました。御覧の通り、「火曜日に一番少なくなって土曜日にクライマックスを迎える」という傾向（波）がはっきり数値化されたと感じます。
最低は火曜日の333人、最高は、土曜日の526人であり、土曜日は火曜日の1.58倍となっております。
グラフ2とグラフ3はそれぞれ、火曜日と土曜日の時系列推移グラフとなります。
ほぼ同時期で比較すると、絶対数にはかなりの差異があることが見て取れます。
◆ “第3波”の現段階は、「拡大期」か「ピーク前後」か
昨日の16日（月）は、1,400人台に留まり数値を更新しなかったため、「ピークアウトした」ようにも見えます。
しかし、グラフ4で直近（11月16日）まで反映した月曜日の推移を見る限り、“第3波”は始まったばかりのようにも見えます。
東京都がやや落ち着いているのでピークアウトは近いかもしれません。場合によっては先週末がピークだった可能性もあります。
一方、今回の整理でクリアになりましたが、昨日（月曜日）の”伸び悩み”は、曜日特性による「ダマし」の可能性もあります。従って、今のところ「昨日（16日月曜日）の数値の伸び悩み」は、ピークアウトの兆しとは、未だ確信できません。しかし先入観や予断を抱かせることは本意ではありませんので、これ以上は言及を控えます。
また、これらはあくまでも報告値の推移であり、実際の感染日ベースでは2週間程度遡った時期をの状況を反映しているに過ぎない”影”だ、ということにも留意が必要です。
以上、日本の「COVID-19 PCR検査新規陽性者数」に関する「曜日ごとの報告の振れ」について整理しました。
（おわり）
（参照サイト）
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https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/houdou_list_202011.html
【文責：田村和広】
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