【茨戸アカシアクラスターは現在進行形】 ～「茨戸アカシアハイツ」現地対策本部を設置～
5月16日も職員1名陽性確認、感染者数は合計85名（入所者64名 職員21名）。
◆ BCG有効説との整合はあるのだろうか？
定員100名の施設で64名感染ということは、感染率64％です。
職員定数不明ですが、30人ならば感染率70％、60人なら35％です。
◆ 「BCG効果で感染しにくい」は疑わしい。
高齢者は効果切れやそもそもBCGを接種していない、ということはあると思いますが、職員は説明が付きません。
◆ 「BCG効果で若い人は重症化しない（死亡しない）」は未だわからない
若い人の重症化率の低さとは相関性がありそうですが、因果関係は推定の域を出ず、今後の検証を待つしかありません。
今までBCGで死者が抑えられていると推定されていた国を見ても、ロシアの発表は信ぴょう性の点で問題があり、ブラジルは現在死者が700人/日（直近7日間平均）なので、沈静化するころには3～4万にはなりそうなので、死亡率も今の3倍程度にはなりそうな勢いです。
◆ BCGと低死亡率は相関性は強いが慎重にみるべき段階
効果があればうれしいことなのですが、現段階では未だ確定的に扱うべき段階ではありません。有望であり否定もしませんが、「相関がある」だけであり、「因果関係」は解明されていません。
◆ 高齢者施設のクラスタは悲惨
現在調べている最中なのですが、全国で高齢者向け施設でいくつものクラスタが発生しておりますが、高齢者の感染率と致死率は恐ろしい高さです。感染率6割前後が複数あります。施設運営従事者の苦闘もすさまじいです。これは先日の茨戸アカシアと合わせて近日中に必ずレポート致します。
【文責：田村和広】
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